mmmunlikely

unlikelyな日常

なくて自由かあって自由か。

いつものように学校に着き、同じバスに乗っていた友人と話をしながら病院実習へ向かった。

カバンひとつ持たず登校している友人に、私は、

「何も持ってきてないの?」と尋ねる。

「今までカバンに入れてきたものが必要になったことがないから」と、と友人はクールに返事をする。

9月から遠方での病院実習が始まり、慣れない電車・バス通学をしているのだが、常にカバンを持ち、その中に2冊のノートと本とノートパソコンを必ずと言っていいほど入れている。

理由は単純。持ち歩かないと不安だから。

「2時間電車とバスに乗って、この本は面白いから帰りのバスの中で読み終わったら、途中まで読んでいたあの本を読もう。何か気づいたときに書き留めるためにはメモ帳が必要だ。この本のあの一節は覚えておきたいからノートに書いておかないと。あの作業をご飯を食べた後の30分で進めたいからノートパソコンが必要だ。」という具合に。

もう安心。空いた時間で不安になることはない。

そして結果として電車では半分以上寝ているし、起きてる時間もこれらの「スキマ埋めグッズ」を使いこなせているかといえばそうでもない。

でも僕には「スキマ埋めグッズ」たちが必要なのだ。それは、不安から自分を解放し、自分の生活に安心と自由を得る為。

その為にこの無為で、自己満足にも似た「スキマ埋めグッズ」たちを明日も欠かさず持ち歩くだろう。